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『ただ、それだけでよかったんです』 感想

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あらすじ

ある中学校で一人の生徒が自殺をした。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して。

 

 

感想

ライトノベルにありがちなファンタジー系統のものではなく新鮮だなーと感じ購入を決定しました。中身自体はとても面白く皆さんにもおすすめしたいですがとても不可解な点がいくつかありました。

 

社会問題を凝縮して言いたいことを言っているのでしょうが、詰め込みすぎていいところが埋まっちゃってるなーっと感じました。

一通り読んで取り上げられているだろう問題(課題?)

もう少し読めばもう少し上がるかもしれません。

 

 

この小説の話の根幹は「人間テスト」という制度

生徒同士で他人の性格を点数化するシステム

 

以下、本文引用

人間力テストは二種類の質問事項によって構成される。
『この時代、○○に重要な能力はなんだと思いますか? 以下の群から三つ選びなさい』
『同じ学年の中で、××を持つ人物を挙げてください』
その二種類だ。
○○にはリーダー、上司、人気者、などといった言葉が入る。リーダーに必要なものは何か? 友達になりたいのは何を持つものか? 文化祭ではどんな能力を持つ者がいれば役に立つか? 将来、仕事で活躍するのに必要な能力は何か? などとなる。
そして、××には、優しさ、真面目さ、外見の良さ、などが書き込まれる。
生徒は各々の理想像やその理想に合った人間を答案に書き込むのだ。「リーダーシップには勤勉さ、優しさ、カリスマ」「学年の中で、一番勤勉なのは加奈子、二番目は妙子」などと。
最後に、すべてを点数化する。現在、生徒が重要視する能力を持った人間ほど高得点というわけだ。生徒全員の順位を公表することはないが、生徒たちは自分の順位や点数を目の当たりにすることになる。
自分という存在の価値を知る。
自分という性格の評価を知る。

勤勉だけ、真面目だけでは社会に通用しないならば新しい教育制度を作ろう、昔の教え子が就職の面接で上手くいかず自殺したことがきっかけでこのようなテストを作ろうと校長先生は考えたようです。

 

しかしこのテストは組織票できるというのが問題ですね。 

人間力テストで良い点を取るためにクラスメイトに合わせて過ごす

嫌なことがあったらあいつには点数を入れるななんてことができてしまう(らしい)のですね。

校長先生も作中で不完全とおっしゃっていたが不完全どころか欠陥なのではと…。

話の根本が欠陥なので読んでいて最後まで疑問でした。

 

いじめの話に関しても本当にそれで正解なの?もしや本当に最初から最後まで嘘の話なのかな?等…

電撃文庫の本はほぼ異世界で戦うようなおはなしや学園のラブコメのような話ばかりでこのような内容の本が大賞を取ったことにとても期待していたのですが読み終わってとても狐につままれるような真相でした。

 

酷評ばかりの内容になってしまいましたが、最初にも書いた通りぜひ皆さんに読んでもらいたい一冊です。